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 SINCE 2011年9月25日
       

第13回ひの新選組まつり参戦!!


第3部 パレード編

14.パレードの朝

 普段は朝寝坊なくせに、こうしたイベントの日は早起きになる自分、この日も6時ごろには目が覚めた。前夜は5年目の参加にして初めて公式の前夜祭に参加したため、それほど深酒することもなく早めに就寝できたからだ(というか一昨日飲みすぎてひどい目にあったからそもそもそんなには飲めなかった 笑)。外を見ると天気は良好、これは絶好のパレード日和といえそうだ。
 ゆっくりと準備をして一昨日から2日間泊まっていたホテルをチェックアウト、一式を持って多摩モノレールの立川北駅へ。ここからに乗って高幡不動駅に向かう。車内を見渡したが、特にお祭り関係者と思しき人の姿はない(みんな京王線から来るのか?)。モノレールの高幡不動駅に着くと、しばらく構内を歩くことになる。周囲を見渡すとポスターやら幟やらが出ていて気分が盛り上がる。初参加だった2006年にはこれほどの露出はなかったから、ここ数年徐々に盛り上がってきているようだ。
 しばらく歩き、京王線の高幡不動駅の南口からそのまま進むと、一般隊士の着替え場所である潤徳小学校に到着である。
   


15.潤徳小学校にて

 潤徳小学校は校門と昇降口がちょうど校庭を挟んで対角線の位置になっている(児童がなるべく歩くよう意図されているかは不明 笑).ここで受付を行う。名前を名乗って記念品とパレード中の注意事項の書かれた軍中法度を手渡される。今年の所属は八番隊だった。藤堂平助の隊、私にとっては初めての隊である。
 そのまま校内に入って着替え場所の家庭科室へ、すでにたくさんの人が準備をしていた。ここで常連の方々に挨拶、毎年ここでしかお会いしない人がたくさんいるというのもこのお祭りの特徴である。

潤徳小学校校庭にて
 
 着替えの前にまずは腹ごしらえ、ホテルでは朝食摂らず、着替え場所で持ち込んだおにぎりを頬張るのが毎年のパターン、これはホテルの朝食を申し込んでおいたとしても、前夜の宴会で具合が悪くなって結局食べられなかったというケースが過去に複数回あったからである。数分で食事を済ませたあとは、近くにいた係の方の助けを借りて無事に着付けは完了、そのまま校庭に出た。ここでは前々夜祭からお世話になっている副チョウさん、松チュウさん、そしてへこみ隊長の関西三人組や同郷のまーうささんと挨拶を交わす。こうした交流がひのパレの楽しさの大きな部分なのである。例年だとこの後校庭で朝稽古と称する抜刀・納刀の練習があるはずだが、周囲の話だと今年は高幡不動尊の参道で行うらしかった。また例年この段階で配られる隊士の袖章も今年は衣装貸し出し隊士のみで、持ち込み隊士には配られないとのこと。今年は参加者が多いからなのか、毎年使っているうちに紛失して数が減っているのかは不明だが、仕方ないので昨年副チョウさんに作ってもらった深町新作袖章を付けて臨むことにした。  


16.高幡不動尊へ

 そして一同三々五々出陣式の行われる高幡不動尊へ向かう。3年前の改装により、高幡不動駅北口にエスカレーターが設置されたため、毎年パレードの朝ここを浅黄色のだんだら集団が整然と昇っていくさまはなかなかシュールな光景なのだった(もちろんこんな文明の機器の利用を潔しとせず階段を駆け上る猛者もいる)。
 そのまま駅構内を抜けて南口へ、そこから参道に入っていく。ただ今年はそのまま不動尊に行くわけではなく、ここで朝稽古が行われた。これは抜刀や納刀、簡単な型の練習だ。参加者の中には一度も刀に触れたことがないという人もいるので、パレードの際の最低限の動きは知っておいてほしいという実行委員会側の配慮である。その一方で近年はパレード中に抜刀できるポイントが極めて少なくなっているため(私が初参加した2006年はパレード中どこでも抜刀し放題だったのだが…)、そうした方面への配慮とも思われた。

恒例のエスカレーター

関西三人衆
 
 朝稽古は地元の居合団体(?)の指導で厳かに行われた。例年は抜刀、納刀といった刀の取り扱いだけだったが、今年はさらにいくつかの居合の型の稽古もあった。こうした型はパレードで使うわけではないが、新選組隊士となる以上そうした武術の基本的な心得は知ってほしいという考えかもしれない。さらに例年だと小学校の校庭で行われる各種の説明もこのタイミングで実施され、さらには各隊の旗もここで登場し隊士一同各隊に分かれて行動することになるのである。
 そして一同いよいよ出陣式の行われる高幡不動尊に入っていく。
 
 

今年は京都所司代のMさん

各隊の旗が登場

我が八番隊の旗
 


17.出陣式と法要

 高幡不動尊に入った一同はそのまま出陣式が行われる大日堂方面に向かう。このタイミングで今回我が八番隊を指揮する藤堂平助(魁先生)が合流した。今年の平助は本来企業枠の方だったものの、新選組愛が強くてコンテストから参加、見事この役をゲットしたツワモノである。ただ外見は非常に穏やかで優しい雰囲気を醸し出した方だった。例年パレードでは各隊のお世話をしてくれるガイドさんが付く今年の八番隊のガイドさんは年配の男性だった.この時周辺を見渡したらここ数年定番になっている討幕派志士の似顔絵も配布されていた。
 その後魁先生を中心に八番隊はそのまま大日堂での出陣式に臨む。毎度のことだが、ここに来ることで新選組まつりの気分が一気に高まるのを自覚する。局長、そしてミスター土方の挨拶に続き一同勝どきを挙げて、各隊そのまま石段を駆け下りて行くのである(過去に誰かが言っていたが、出陣式を終えて石段を駆け下りる瞬間に気分が最高に盛り上がる)。
 出陣式の後は例年同様土方歳三像の前での法要となる。隊士は像に向かって左から右へ一番隊〜十番隊と整列する。その後高幡不動尊貫主さんが登場して読経、その後ミスター土方による花束贈呈と進み、一同ここでも勝どきを挙げて、さあパレードの始まりである。

八番隊ガイドの方

大日堂にて

法要に向かう(へこみ隊長がいる 笑)
 

爽やかな今年の魁先生

不逞浪士の似顔絵が

法要にて
 

出陣式の集合写真(日野市観光協会様より)
 


18.高幡地区パレード

 法要後新選組各隊は建制順に不動尊を後にしてパレードに出発する。我が八番隊は後ろの方なのでしばらく待機である(この待ち時間の長さもひのパレの味といえる)。一番隊から順番に勝どきを挙げながら出陣するのを待ち、七番隊が出発するのを見届けて、さあいよいよ出陣である。不動尊の門をくぐり直後の横断歩道を全力で走り抜け反対側へ、ここからすぐには参道に行かないのがミソである(参道が実質パフォーマンスの本番なので、建制順に進むため周辺地域で待機することになる)。裏道みたいなところでひたすら待っているのだが、特にすることもないので周りの隊士と他愛のない雑談をしながら時間をつぶす。参道方面からはなにやら歓声が聞こえてくるので順番にパフォーマンスが行われているらしいことはわかった。ちなみにこの頃からウチのKが会場周辺にやてきたため以後の写真は彼女撮影のものがメインになる(パレードに参加していると自分周辺しか見えないから仕方ない 汗)。
 やがて順番が来て我々八番隊が参道に登場する時間になる。司会者による紹介を受け、参道を行進し勝どきを挙げるという極めてオーソドックスなパフォーマンスを行い、例年通り待機は長いものの始まると一瞬で終わる(笑)高幡パレードは終了した。
   

ミスター土方K君

ちびっこ新選組隊

この年は太夫もいました
   


19.長〜い昼休み

 八番隊は最後尾に近い隊なので、我々が高幡不動尊に戻った頃にはすでにあらかたの隊は戻ってきていた。ここからは午後のパレードに向かうバスに乗るまで恒例の長い昼休みということになる。各隊ごとに弁当とお茶を受け取り昼食という流れであるが、まだ11時前でありまったくお腹が空いていない。そこで境内を歩き回って知人たちの参加状況を確認していくことにした。
 まずミスター土方であるが、宇都宮出身の我が盟友コシゾウさんの愛弟子のK君である。第11回初参加で斎藤一役をゲットし、今回満を持して土方役を得た強者である。その凛々しい容貌と併せて沿道からの人気も抜群だった。局長は岡山のHさん、この方は第11回、第12回と2年連続永倉新八役を務め、今回局長となっている。風格は抜群だ。そして土方の小姓、市村鉄之助が我らがそうちゃん、昨日のコンテストでのパフォーマンスが忘れられない。今年はこの3人があちこちの記念写真に引っ張りだこになっていた。
 例年このお祭りでしか会わない人が多い結構いるのだが、そうしたメンバーはというと、このお祭りの常連神楽教授と雨之丞さんが九番隊にいた。ちなみに九番隊長鈴木三樹三郎は近年のひのパレ名物男子の一人エルサブである(九番隊は本来企業枠だったが諸事情で不参加になったそうで、コンテスト次点(?)のエルサブが繰り上がったらしい)。その隣の十番隊にはたける伍長とそのお仲間が参加していた。
 六番隊井上源三郎役は今年から知り合いになっ快男児!!さん、私よりも年上なはずだが切れのあるパフォーマンスを見せるお方だ。ここには扮装仲間のおりんさんとその相方のゆうさんが参加していた。また第9回以降毎回参加している野島さんもここにいた。
 四番隊は松原忠治の隊だがここの隊長はこれまた常連のフロドンさんだ。ここには常連の南雲さん、そして昨年からお世話になっている副チョウさんと松チュウさコンビ、そしてへこみ隊長の関西三人組までそろっている、とても楽しそうな隊だ(笑)。それにしても、こうして揃うのは偶然なのか、彼らがグループで申し込んだからなのかは不明である。

関西組が揃った四番隊

おりんさんたちがいる六番隊

神楽教授たちがいる九番隊

たけるさんたちの十番隊
 
 三番隊を見たら我が同郷のまーうささんとそのお友達のmomiさんがいる。ここの隊長は昨年一番隊の沖田総司だった方で、私が深町晋作ネタでお付き合いしていただいた方だった。
 みんないろんな隊に散らばっているなぁと感慨深く思っていたら、「師匠!」といきなり大声で呼ばわる方が… 見たら我が盟友コシゾウさん、そういえば姿を見ないなと思っていたら今年は新選組と出会った隊の坂本龍馬で参加していたのだった。今に残る龍馬の写真と比べるとだいぶ恰幅が良すぎる気がするが、明るくハッチャけて周囲の笑いを取っていた。そこには第10回初出場でミスター土方役となり、畏まっていた面影はまったくなかった(笑)。
 こうして境内を散策してるうちにお腹も余裕が出てきたため、隊に戻ってお弁当を食べることにしたが、ちょうど午後のパレードに向けてどんなパフォーマンスをするかの話し合いが行われていた。ちなみにお弁当だが、昨年はおにぎり主体の助六弁当だったが今年は何の変哲もないコンビニ弁当になっていた(一昨年までは新選組のふるさと弁当という地元の弁当だったのだが)。
 

記念写真@(ミスター土方と)

記念写真A(コシゾウ龍馬と)

記念写真B(源三郎快男児!!と)
 

記念写真C(扮装仲間と)


弁当を守る副チョウさんとチュウさん

嬉しそうなへこみ隊長

 


20.第一小学校にて

 さて、長い昼休みがようやく終わると隊士一同午後のパレードの拠点となる日野市立第一小学校へ移動となる。歩くとかなりの距離になるのでここはバス移動である。隊ごとに集められ、来たバスにどんどん乗り込んでいくのだが、定員は座席の数ではなく、乗り込めるだけの人数なので、後から乗り込んだ隊士は立って移動することになる。この辺はまさに運次第だが、我が八番隊は後から組だったので立っていくことになった。近くには藤堂隊長が立っていて、まさに新選組隊士は同志であり、身分の上下はないことを実感させられた(笑)。

立ち乗りの魁先生
 
 揺られること15分、第一小学校付近に到着である。ここから歩いて学校へ。移動は基本建制順なので、すでにあらかたの隊士は集まっていた(この時校庭の片隅では、坂本龍馬を追いかける井上源三郎という光景が見られたらしい)。ひのパレの隊はどこに配属されるかで光景が変わる。一番隊だと前方の局長・副長の動きがよく見えて、しかも先先にと行動できるのが利点だが、一方で先に移動するため付いた先でひたすら待たされるという問題点がある。

坂本龍馬を追い回す井上源三郎
 
 逆に後半の隊は着いてからの待ち時間は短いが、前の方で何が行われているのかわからないため、なんとなくだれた感じになる。
 それはともかく、全体が集合したところで午後のパレードとなる。まずは一同整列して、その後ミスター土方の挨拶と勝鬨と進み、いよいよパレードである。 
 

各隊集合

こちらは各地のゆかり隊

ミスターの勝鬨
 


21.日野地区パレード

 午後のパレードも横断幕や高張提灯を先頭に建制順に行進する。小学校の裏口(?)を出て細い道を東に進みまず川崎街道に出る。ここは特に車両規制は行わないため、隊士は歩道を縦列になって北上する(結構反対側から自転車が来たりして行き違いが大変)。そして甲州街道に曲がって西へ、ここがパレード本番となる。この日はお天気もまずまずだったので、この時間になると結構気温も上がり汗ばんできた。ここでは2か所の勝鬨ポイントがあり、うち一か所では勝鬨のみを、もう一か所ではパフォーマンスを行う。ただどういうパフォーマンスだったのか失念してしまった(このレポを書いているのが2024年2月なので、もう14年前ということで記憶が無い 涙)。ただ沿道の観客の歓声が大きかったことだけは覚えている。
 甲州街道を進み、3年前にボヤがあった八坂神社を左に見ながら日野駅前へ、そこを左折していくと、ここが恒例の給水スポット、係員に配られたお茶を各自歩きながら飲むという趣向だ。隊によってはこの時「一同、お茶を飲め!」なんて音頭をかけるところもある(そういえば3年前の自分の五番隊もそうだったな)。歩きながら水分補給をしていると前方に空き缶を回収する係が袋を持って立っており、一同次々にそこに缶を捨てていく。そうして昨年もコースになっていたスーパーいなげや前に到着である。

騎乗のミスター土方

今年のお琴さんです

一番隊
 

二番隊

三番隊

四番隊
 

五番隊

六番隊

七番隊
 

八番隊

九番隊

十番隊
 

新選組と出会った人々

会津藩奴隊

蝦夷新選組(日野新)
 


22.ふれあいタイム、そしてフィナーレ

 いなげやといえば昨年の「ふれあいタ〜イム」が思い出されるが、実は今年もそうだった(笑)。ただ昨年は突然の発表だったのに対して、今年は一応事前にアナウンスされていたのが違いである。もっともふれあいタイムの前にパフォーマンスコンテストが行われ、様々な団体の熱いパフォーマンスが繰り広げられた。今年は各隊が並列でみんな体育館座りをして見学したため、比較的見やすく良かった。

こんな感じに座ってパフォーマンスを見学
 
 その後は、ふれあいタイム開始! とはいっても沿道のお客さんの目当てはミスター土方をはじめとした著名人、そして太夫やお琴さんなどの奇麗どころだ。一般隊士はこの時間ならではで、あちこちを回って記念写真を撮ったり自分たちのパフォーマンスを楽しんだりした。  

反対側から見た光景

パフォーマンス開始

迫力あります
 

水を飲むエルサブ

龍馬捕獲の瞬間

たけるさんと
 
 昨年はこのふれあいタイムでパレードはおしまいだったが、今年はこの後再び行進してゴールの中央公園へと向かう。そう、昨年は無くなったあの登り坂行進の復活である。例年いい加減くたびれた最終段階で登ることになるため、朝の元気を失いなんとなく下を見ながら黙々行進することになるあの坂だ。参加者の中にはあの坂がイイという人もいるが、あれ結構きつい坂である(進路が南西方向なので時間的に逆光太陽に向かって歩く形になることもキツい要因だろう)。ただ今年はパフォーマンスやふれあいタイムというある種休憩時間をはさんでいるため、例年に比べるときつくないかもしれない。
 それはともかく、例によって建制順に出発し一同坂を上っていく。ここはパフォーマンスはないのでひたすら上るだけだが、ゴールの中央公園の平地にたどり着くとほっとした。
 一同中央公園に到着、昨日鉄コンが行われた屋外ステージが閉会式(?)の会場、ここでは各種表彰式が行われ、その後ミスター土方の勝鬨で、全日程は無事終了、その後は思い思いに記念写真を撮ったりしながら残り時間を過ごし、その後バスで高幡不動尊に戻ったのだった。
 そして各自潤徳小学校に向かい、そこで着替えとなる。例年そうだが、この着替えの瞬間に夢の世界から現実世界に戻されるような気がする。
 そしてその後は神楽教授主催(?)の打ち上げに参加、多くの方々と楽しい時間を過ごすことができた。
 こうして第13回ひの新選組まつりは終了、思い起こせば4月29日の隊士コンテストに始まり、前日の鉄コン、そしてこの日のパレードと今年はこれまでで最も充実したお祭りだったように感じる。はたして来年はどうなるのか、とても楽しみな気持ちで家路についたのだった。

登り坂も馬なら安心(笑)

あと一息

余裕余裕(笑)

足元トラブル?
 

ついにフィニッシュ

閉会式(?)

鉄コンの表彰
 

フィナーレです

今年の幹部隊士集合

密かにこの旗をゲット
 
   
 

最後までご覧いただきありがとうございます.
また来年会いましょう。
 
 


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